Skip to main content
column

【Garden Report 2025夏】彩り豊か、食べられる庭のある小さな暮らし

By 2025年9月5日9月 7th, 2025No Comments

「STAY」のサービスがスタートし、宿泊されるゲストもガーデンを楽しんでくれるようになったHomemade Village。

タイニーハウスとコモンハウス、そしてガーデンのあるビレッジでみなさんがどのように過ごすのか、毎回楽しみな気持ちでお迎えしています。

さて、2025年夏のガーデンは、レイズドベッドも新調したり、芝生を敷いたりと見た目も大きく変わりました。

レイズドベッドを新調した春の様子。高めのベッドは作業効率も◎

植え付けをして1か月後の6月の様子。みずみずしい緑がまぶしいガーデン

新しいレイズドベッドにも、ハーブや野菜やお花がのびのびと。

お客さんもお迎えしつつのこの夏、どんなシーズンだったのかガーデナーのさやかさんと一緒に振り返ってみました。

2025夏、どんな植え付けを意識した?

植物も元気で実りもよく、レイズドベッドにしてよかった!と語るさやかさん

もともと設置していたレイズドベッドを一度なくして、更地に。

レイズドベッドの木枠の高さを上げて、”ヒューゲルカルチャー”という木材や落ち葉やコンポストを層にして中身を詰め、リニューアル。ベッドのまわりには芝生が敷かれて、よりガーデンが過ごしやすく、美しくなりました。

そんな今季、どんなハーブやお野菜が育ったのでしょうか?

ミニロメインレタス、紫キャベツ、トレビス、フリルレタスなど葉物野菜がふさふさ

さやかさん「この夏のシーズンは、4月22日の植え付けからスタートしました。レイズドベッドも新しくなったので、これまでの多年草も一度まっさらに。

ガーデンの見た目はもちろん、STAYで宿泊をしてくれるお客さんが、お茶や料理に使えるようなハーブや野菜を意識して植えてみましたね。

次はもう少し、コンパニオンプランツも意識しつつ、混植をしてみたいなと思います。」

お茶にすると鮮やかなブルーのティーができる。お花の見た目もかわいらしいコモンマロウ

お話を聞いた8月下旬でも、八ヶ岳ならではの花豆やコモンマロウがかわいらしく咲いていました。

しかし夏の暑さはここ北杜市の気温にも影響をしていて、レタスや葉物野菜はなかなかうまくいかなかったそう。

さやかさん「サンドイッチに葉物野菜がいいと思ってたんだけれど、なかなかね。その代わりに、ケールはすごくよかったです。”soilship”からも苗を買わせてもらって、カラフルピーマンやパプリカ、ポモドーロというトマトもおいしかった。」

ちりちりの葉がおいしいケール

STAYでのんびりたのしむ料理の彩りに

STAYに合わせて新設された温室。中にはトマトを天井に這わせる計画だったけれど、鉢が小さくて成長が途中までに。けれども天井に赤いトマトが実るのはかわいらしい

STAYがはじまり、さやかさんはお客さんのチェックイン時にお話しをしていますね。初めていらっしゃるお客さんも多いと思いますが、どんな風にガーデンをご案内しているのですか?

さやかさん「ここにきて、どんな風に過ごす予定かによってご案内していて、食事は周辺の飲食店に行かれるかたには、ハーブティーや夜のお酒にミントとか、簡単につくれるものをお話しています。

Villageでゆっくりされる方、お料理をしたいという方もいらっしゃって、そういう方にはガーデンを歩きながらレシピのお話とかもしています。

この間、トマトソースがつくりたいというお客さんがいて、セージやオレガノも一緒に煮込むといいかも!と案内したり。実際につくっていましたね。」

採れたての野菜やハーブで料理ができるって楽しいですし、いつもと違った環境で料理するのもすてきなリフレッシュですね。

大人も子どもも、おいしいにまっすぐ

Villageに続く緑のステップ。さまざまなハーブやお花がうつくしい

県外からのお客さんもいらっしゃるようですし、おひとり、おふたりで来られる方もいれば、ファミリーで旅行にくる方もいて、にぎやかですね。子どもたちはガーデンをどんな風に楽しんでいましたか?

さやかさん「子どもたちは、収穫していいよ!と言うと本当に楽しそうで。中でも、”シソを醤油漬けにして!”とお母さんにお願いしているお子さんもいて、ハーブのことをよく知っているし、普段から食べているんだあと思いましたね。」

それはなかなか渋いオーダーですね笑。

レイズドベッドに植わっている食用ほおずきは、とっても甘くておいしい!こんなエディブルガーデンなら、子どもにとって”畑にでるとおいしものがある”っていう思い出になるでしょうね。

さやかさん「雨の日なんかは、Villageではあまりできることもなくて、”ゆっくり過ごします”って料理をされる方もいて。コモンハウスのキッチンで料理をしたり、温室でハーブティーを飲んだりされているのを見て、こういう過ごし方もありなんだなあと思いながら見てました。」

ソファも入りゆっくり過ごせるようになった温室。雨の日も自然のなかで過ごしていいるような気持ちいい空間です

せっかくのタイニーハウス滞在ですから、急がずゆっくり何もしないというのもすてきですね。

秋冬の植え付け計画

いまはまだ暑くて冬の寒さを忘れていますが、そろそろ秋冬の植え付けも考える時期ですね。

冬はどんな野菜を植える予定ですか?

さやかさん「寒い時期は、スープや煮込み料理をするお客さんもいるかなと思って、芽キャベツやニンジン、カブなどは植えようと思っています。芽キャベツって味もおいしいし、1つの株にたくさん実ってくれるからうれしいですよね。

ケールのように、普段スーパーでは手に入れにくいけど、お野菜好きの方がよろこんでくれるような野菜やハーブを、このガーデンで育てたいなと思っています。」

さやかさんが毎日愛情をこめてお手入れをしているガーデン、この夏もきらきらと輝いていました。次のシーズンも、楽しみにしています!

ぜひみなさんもタイニーハウスでの宿泊を通して、食べられる庭のある小さな暮らしを体験してみてくださいね。

写真:吉田圭志
文:森野日菜子