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秋めくビレッジで、実りをわけあう小さなウェディングパーティーを。

By 2025年12月2日No Comments

こんにちは、Homemade Village編集部の森野日菜子です。北杜はすっかり秋模様で、赤や黄に色づいた木の葉と透き通る青空とに目を細める毎日です。

私はHomemade Villageを訪れるたび、タイニーハウスが並ぶこの空間の美しさを、家族や友人たちにも体験してもらいたいと思っていました。

宿泊ができるようになってより一層その気持ちがふくらんでいたとき、「ここで私たち夫婦の小さなウェディングパーティーができたら、来る人みんなが喜んでくれるかもしれない」と思い、竹内さんとさやかさんにご相談したところ…。いいよ!と快くOKしてくださり、小さなウェディングパーティーの計画はスタートしました。

パーティーを考える上で大切にしたかったことは、Homemade Villageの「タイニーハウスと小さな暮らし」というライフスタイルに寄り添ったパーティーにすること、そのうえで都心からのゲストが心から楽しめる工夫をすることでした。

今回は、会場のセッティングを竹内さんにおまかせし、料理・装花・テーブル装飾・ゲストの対応は私たちで進めることに。

ほかのどこにもない美しい世界観のなかで、ゲストと近い距離でおいしい料理を食べて語り合う、幸せな時間を過ごすことができました。

今回はそのウェディングパーティーの様子と、開催までの準備の模様、最後に今回のようなイベント・パーティーを行う際のプランをご紹介します。

テーマは収穫祭。秋色に染めたリボンと野菜をつかった装飾

私と夫は「soilship」という農家としての活動をしています。それもあり、パーティーをやるなら収穫祭のようなイメージで、実りをみんなで味わいわかちあう機会になればと考えました。

会場も、ゲストの心が満たされるようなあたたかい空間になったらと、イメージに合う海外のウェディング写真などを探し、竹内さんにシェアをして。竹内さんは、白い布を割いて、橙や緑や青の絶妙なニュアンスで染めてくださり、長さを変えたりしながらひとつひとつを手で”結び”、高砂の装飾とガーランドに。

入口から中までぱっと明るい印象になって、気持ちがあがる空間に仕上げてくださいました。

今回のゲスト数は36名。一本の長いテーブルにほとんどのゲストが座り、子どもたちや司会をしてくれた両親だけテーブルを分ける形にしました。

一本のテーブルのおかげで、友人たちの距離も近くなり和気あいあいとした雰囲気に。夫の育てたカボチャなどの野菜も装飾の一部になり、まさに収穫祭の空間ができあがりました。

北杜で育ったお花たちが、忘れられない空間をつくる

お花には特別な思い入れがあります。かれこれ3~4年前、まだ友人だった夫のいる北杜に東京からはじめて遊びにきた日のこと、北杜のお花屋さんを訪れました。

そのお花屋さんに並んだ花たちを見たとき、こんなに美しくてエネルギーを感じる花があるのか…!と感動して、この場所をより好きになったことをよく覚えています。

だから、遠方から来てくれるゲストには、ぜひ北杜の花々の生き生きとした姿を見てほしい、と思っていました。「実生園」の彩さんにお願いをしたのも、よく行く珈琲屋さんに生けられた花の美しさに惚れて、紹介をしてもらい実現したのでした。

パーティーの前日、遅くまで準備をしてくれていた彩さんから「いい感じになったよ」とメッセージをもらいって、わくわくは最高潮に。

当日、温室に足を踏み入れてみると…

会場を彩ってくれた花の一輪一輪の美しさに、心の底から惚れ惚れ。

そして彩さんが教えてくれたのは、その花たちは北杜にいる私たちの友人の花農家さんが育てたものだということ。涙がでるほどうれしい瞬間でした。

北杜でしか味わえない、komaの野菜メインのコース料理

パーティーの主役といってもいいのが、お料理。私たち夫婦が暮らしの中でいちばん大切にしているのも、料理と食事の時間です。

Homemade Villageでパーティーをしたいと思ってから、まっさきに思い浮かんだのは、北杜市白州にお店を持つデリカテッセン「Koma」。ロンドン仕込みで抜群の腕をもつシェフとチャーミングなパートナーが営むお店で、季節ごとに地域の有機野菜を中心にあつかう私たちが大好きなお店です。

ビレッジの温室にはキッチンがあるのでそこを使いながら、この日のためのコース料理を出してもらうことに。「なんでもやるよ!」と言ってくださり、恐縮しながらも、あれがいいかな、これがいいかなと考えて、最後はシェフにお任せしました。

前日に夫の野菜をたくさん積んでもっていかせてもらい、「たのしみにしてます!」とお伝えして。当日、ゲストのみなさんが口をそろえて「おいしかった…!」と目をキラキラさせて言ってくれたので、ほんとうによかった、と思いました。

もちろん私たちもおいしかったと感じながらも、あまりの目まぐるしさにゆっくり噛みしめることは叶わず…笑。

もう一度ゲストとして参加したいです。

コースの最初は、数種類の野菜のデリをゲストが自分でサーブするスタイルに。お皿の間にお野菜たちが飾られていて、ゲストが「これお家で食べていい!?」と持って帰ってくれました。

デリに続いて、フレッシュチーズのブラータ。Komaらしいスパイスと味噌が効いた一皿でした。メインは和牛とビネガーのさっぱりしたサラダ。おどろくほどやわらかいお肉に、ゲストも大満足でした。

デザートは、これまたKomaらしい香り豊かで甘さとすっぱさが絶妙なレモンカードのタルト。そしてラストを飾るウェディングケーキは、秋らしい装いの美しいケーキでした。

自分たちの大好きなシェフの味を、大切な人たちに食べてもらいたい。

もちろんお店にいったら食べることはできますが、特別な日のための特別な料理をみんなで一緒に味わう。そんなことが叶う機会はほんとうに貴重だったと、改めて振り返ってありがたく思います。

友人たちとの会話がパーティーのメイン

わたしたちが最初にパーティーを思い描いたとき、新郎新婦とゲストがほとんど話すことができないような形はしたくないね、と話していました。

なるべく来てくれたゲストと会話し、シェフや竹内さんを紹介したり友人同士を紹介したりして、出会いを楽しんでもらいたい。そう思って、パーティー中のコンテンツはほとんど設けませんでした。

唯一、私たちの入場のとき、米・オレゴンから来てくれた友人と一緒に歌を歌い、「スピーチしてくれるひと~!」と無茶ぶりで数名の友人に話をしてもらったくらい。

私たちもゲストのあいだに行き来し、写真を撮ったり飲み物をつぎながらおしゃべりしたり。久しぶりに会うことができた友人もいて、うれしいひとときでした。

遠方からのゲストはタイニーハウスに泊まって

この場所でパーティーをする大きな魅力は、Homemade Villageの3棟のタイニーハウスに泊まることができること。都会ではなかなか出会えない、タイニーハウスを中心にした小さく自然とつながる暮らしをぜひ体感してもらえたらと、今回もゲストに宿泊をしてもらいました。

北杜が気になる、暮らし方や遊び方も広げていきたい、そんな友人たちがつながってくれる夜になったようでした。

この日は午前中に霧がでて小雨も降っていましたが、パーティー自体は温室のなかなので、お天気も心配することなく開催することができました。

「私たちの大切な家族と友人たちがHomemade Villageに集まったら、きっと輪がひろがってみんなにとってあたたかい時間になる。」

そう思い立って企画した今回の小さなウェディングパーティーは、日が暮れるころに無事にお開きとなりました。

世の中にはいろいろなウェディング会場があるけれど、Homemade Villageでつくるパーティーは、顔の見える作り手が心を込めて準備してくれて、大きな物事よりも小さくても大切な「人と自然と暮らし」を軸につくられていたと、振り返って思います。

だから心地よくて、等身大だけれどわくわくして、実りをわけあう幸せを感じられたのだと。

本当に、Homemade Villageでよかった。一生の思い出に残る日となりました。

Homemade Villageのイベント・パーティープラン

■ウェディングプラン(例)

・会場費 50万円~
内訳:テーブル椅子等の設営費、装飾費、音響調整代、タイニーハウス3棟分の宿泊費、コーディネート費

・料理代 40万円~
内訳:35人分の品数少なめなコース+ウェディングケーキ+ノンアルコールのみで上記金額。依頼先や人数・内容によって変動。コーディネートが可能です。

・花代 7万円~
内訳:会場装飾用の装花、新婦の花輪。内容、時期によっても変動。

・司会代 要相談
今回は親族に司会を依頼したため費用は発生しませんでしたが、外注が必要な場合コーディネートいたします。

 

■イベント・誕生日会・周年パーティー等

・会場費 30万円~
内訳:テーブル椅子等の設営費、音響調整代、タイニーハウス3棟分の宿泊費、コーディネート費

会場はウェディングほどの装飾がなければ費用を抑えられ、料理代や花代等がウェディングパーティーよりも低予算となることが多いです。

ご希望のパーティー等が実現できるかどうか、一度お会いしてお話をしたうえで検討していただければと思っておりますので、ご興味をお持ちの方は下記のフォームよりお問い合わせください。順次お返事をさせていただきます。

【お問い合わせフォームはこちら】