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Homemade Village

『Homemade Villageをつくる言葉たち vol.1』

「Homemade Village」を、キーワードで深堀りをしていくコラム連載「Homemade Villageをつくる言葉たち」。

Homemade Villageはどんな場所なのか、どんな景色を目指しているのか、つくり手である代表・竹内さんの言葉から、探っていく連載です。初回となる今回は、竹内さんと筆者の会話からお届けします。

 

PR編集部・森野日菜子
Homemade Villageって、実際どういう場所なんだろうって、意外と説明できないなと思っていて。まだまだ完成形じゃない場所だとは思うんですが、竹内さんがどんな場所を目指してつくっているかとかも知りたいなと思うんです。

でも、竹内さんに1聞くと100で返ってきて一気に濃い話になる気もするので笑、キーワードを見つけて聞いていけたらなと思います!」

 

代表・竹内友一
「わかるわかる笑。こうやって話していても、どんどん脱線していくからね笑。」

 

日菜子
「そしたらまずは、Homemade Villageとして大切にしている、軸だったり根底にある思いだったり、そういうところにあるキーワードを見つけたいです。」

 

竹内
「それで言うと、”暮らしを趣味に”というのを大切にしたい。趣味って、サーフィンとかクライミングとか音楽とかいろいろあると思うんだけれど、暮らしも趣味って言っていいんじゃないかなと思っていて。」

 

日菜子
「ふむ、”暮らしを趣味に”って言うと、イメージとしては丁寧な食とかになりますけど、そういうことではないのですよね?」

 

竹内
「うん。現代の暮らしって、水も電気も火も、大元のところから自分の手元に来るまでがブラックボックス化されていると思うんだよね。自分の暮らしとリソースに距離がありすぎて、自然災害とかの事態になると、どうにもできなくなってしまう。

シンプルに近くにあった関係が、遠くに複雑化してしまっている気がして、そこを近づけたいと思っているんだよね。」

 

日菜子
「たしかに、北杜市という田舎に住んでいても、水道もガスも電気もつながっているので、いきなり自分で調達しろって言われてもなかなかできないです。

でも、”暮らしを趣味に”って、いきなりそのレベルに行っちゃうんですか?笑」

 

竹内
「いきなりは難しいよね笑。だけど、手づくりができるものはしていくっていう姿勢からはじめられると思ってて。それが、Homemadeという言葉に込めた意味なんです。」

 

 

日菜子
「Homemadeできるものは、Homemadeしてみる、ということですね。」

 

竹内
「そう、入りやすいところだと、食料を得るための畑とかね。”作業”だって捉えると大変だけれど、どうしたら効率的なデザインをして得られるだろう?って考えたり、自分の好きなものが好きなだけ収穫できるだろう?って考えながらつくったりする作業は、楽しくなると思っていて。」

 

日菜子
「なるほど。普段何気なく買って済ませている暮らしのなかのものでも、自分でつくれないか?って考えてみると、かなり視点が変わりますね。私はいま家を建ててもらっている最中なので、水を集めるデザインとかも考え始めていて、アパートに住んでいたら考えもしなかったことだな~と思っています。」

 

竹内
「Homemadeしていくと、ひとつひとつのことに時間はかかる。だけど、つくることを楽しめたら、それ自体に夢中になって時間が満たされていく。そうやって暮らしが趣味になっていくのって、いいなと思うんだよね。

その意味で、タイニーハウスは”暮らしをHomemadeするためのツール”って捉えてます。動かせるものだから、旅のツールって捉える人もいるのだけれどね。」

 

日菜子
「動かすことよりも、自然との距離や、Homemadeできる余白が大切っていうことなのですね。

そう理解すると、Homemade Villageというものがちょっと分かってきたような気がします!最初は、タイニーハウスって動くものなのに、動くもので村をつくるってどういうことだろう…と思っていたので。

今回はこのくらいにしておいて、次回は”Village”の部分について聞いていけたらうれしいです。」

 

竹内
「そうしましょう!」

 

ざっくばらんにはじまった会話でしたが、Homemade Villageのコアな部分にあるキーワードを1つ知ることができました。

 

読者のみなさんにも、「Homemade Villageのこと、ちょっと理解できたかも!」と思ってもらえたらうれしいです。そして、まだ実際にHomemade Villageを訪れたことがない方は、イベントやオープンデーの際にぜひいらしてみてください。

 

それではまた、次回のコラムでお会いしましょう~!

 

文:森野日菜子

写真:kota