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クラウドファンディングに挑戦します

ようやく辿り着いたスタート地点

初めて移動式のタイニーハウスをつくったのが2013年、いつの間にか10年くらい経ちました。当時のぼくらはど素人で、毎日のように問題にぶち当たり、それをどうやって解決するのか、みんなで頭を悩ませたものです。と同時に小さい頃ひみつ基地をつくってた時のようなヒヤヒヤとワクワクが入り混じる不思議な時期だったような気がします。すごく最近まで。

ようやく一通りの知識と技術が手に入った頃には、全国からお仕事の依頼が来るようになり、少し忙しくなっていました。そんな時コロナが流行し始め、当時進めていたプロジェクトのほとんどが中止または延期になり、ポッカリ時間ができてしまいました。急な変化に正直ちょっと心も折れかけて。。

モヤモヤと煮え切らない日々過ごしていた頃、タイニーハウスをつくり続けるきっかけにもなった映画「simplife」を何の気なしに見ることに。3人の仲間と一緒にアメリカの西海岸を縦断し、タイニーハウスの住人たちにインタビューしてまとめたロードムービー、あの時の興奮がまた脳みその奥の方を刺激して妄想がぐるぐると廻り始めました。

「そう言えば今までタイニーハウスと言いながらも小屋をつくるのに必死で、暮らしのことに手をつける暇もなかったなぁ」と思い返してからは、住まいとしてのタイニーハウスとその中身である暮らしをつくることに興味がシフトしました。ずっと心の底で燻ってたタイニーハウス・ムーブメントに飛び込むチャンスかもしれない。今まで本当の意味でのタイニーハウスはつくってこなかったことに気付かされたのです。

こんな場所があったらいいな

「simplife」で取材したポートランド市内にある「Simply Home Community」は当時からすごく印象に残っていて、普通の一軒家の庭に4台のタイニーハウスが配置されていて、それぞれのプライベート空間を確保しながら、インフラやガーデンの維持をメンバーで共同管理する仕組みが素晴らしいです。

意図せず時間がたっぷりできたので、工場の周辺に畑や温室、堆肥場をつくり、タイニーハウスをいくつか並べてみたらなかなかいい感じに。去年の秋には一般の方向けのオープンハウスも開催、たくさんの人が楽しんでくれていたのと「こんな場所が実際にあったら住みたいな」というお話を聞き、確かにこんな場所あったらいいなと思いました。

オープンハウスだと日帰りになってしまうので、実際に泊まったり、小さな暮らしを自分の手でつくるための勉強をしたりできるモデルハウス兼研究所のような場所をつくってみようと考えています。

一人も嫌だし、密な集団もちょっと苦手な人(ぼくはそんな感じなんだけど)にとって、ちょうどいい感じの場所。いい感じに自律的で個性的な人たちが、程よい距離感や関係性を保ちながら、必要に応じてお互いの背中を支えあったりできる小さなコミュニティ。いつかそんなビレッジが誕生するための準備を始めようと思います。

詳しくはクラウドファンディングがスタートしてからお知らせします。期待しつつもう少し待っていただければ嬉しいです。