こんにちは!Homemade編集部の日菜子です。
Tiny House Workshopは、ひとつのタイニーハウスをみなで手を動かしながらつくるなかで、それぞれが持ち寄った問いを探求していくプログラム。
これまで半年にわたりつくってきたタイニーハウスも、いよいよお披露目の時が来ました。
外装と内装、どこまで仕上げられるか…!
お披露目の前日は、みんなで朝から作業!できるだけ完成に近づけるよう、気合十分にスタートしました。
外装は、前と後ろの難所部分に取り掛かります。窓があったり、換気扇があったりと、ひとつひとつ丁寧に寸法を測っていかないとうまくはめ込めない部分。
ビルダーのあつさんとタッグを組みながら、バネさん、やあまんさん、タケさんが作業を進めていきます。
「1050の材、切り出しお願いしまーす!」「はい、すぐ納品しまーす!」といつの間にか工務店の社長が誕生したり笑、みなさん自分の得意を活かしたポジションについていました。
外装のもう一つの難所は、窓枠。外壁の木材と既製品の窓の間に入れる、木製の窓枠です。既製品の窓の寸法は同じではありつつも、周辺の外壁に合わせながら細かな調整が必要。
あんずさん、ナミちゃんはもはや窓枠職人!といった表情で、窓枠づくりを進めていました。
そして内装は、ロフト部分のフローリングを貼っていく作業。
素足で触れることもある、床の一番上の部分なので、傷や汚れがつかないように慎重に進めていきます。ビルダーのがんちゃん、けいしさんがリードしてくれる中、和気あいあいとした楽しい声が聞こえていました。
そんなこんなで集中して作業をしていたら、あっという間に日暮れに。
最後は、ずっと作業をしていたコンクリートの上から、タイヤをつけての大移動!
なかなか一筋縄ではいかず、ユンボを出動させてどうにかちょうどいい場所に動かすことができました。
あともうちょっと、というところまで来ましたが、今日のところはひとまず終了。
最後の晩餐は、お待ちかねのさやかさんの手料理をお腹いっぱい食べて、たらふく飲んで、思い思いに過ごすよい時間。ワークショップはもちろん、夜の晩餐が楽しみでもあったので、来月からは無いと思うとちょっぴり寂しい気持ちにもなりました。
雨のなか、当日の朝まで仕上げ作業…!
しとしと雨が降る10月15日の朝、翌日までの作業で終わらなかった細かな部分を、「少しでも完成に近い形でお披露目できるように」と作業を進めていきます。
外装・内装の一部、キッチンまわりを仕上げるのには間に合いませんでしたが、十分お客さんに見てもらえるようなところまで仕上げることができました。8月や9月の段階では、このままでは仕上げには程遠いかもしれないというタイミングもありましたが、ビルダーさんのリードと参加者のみなさんの気合の追い上げに拍手です。
タイニーハウスの中に入ってみると、ちょっと前まで壁のなかの断熱材などが見えていたのに、壁一面にきれいに木材が貼られ、「ほお…。すてき。」となんとも心地のよい空間に。
丸い屋根にしたおかげで、室内にも特徴的な空間が生まれています。四角や三角の屋根では味わえないような、角のないやわらかな空間。大変だった甲斐がありました…!
参加者のみなさんの間には、ようやくここまで完成したという達成感と、もうちょっと作業を続けたい!という悔しい気持ちが入り混じっているようでした。
いよいよ、お客さんをお迎えしてお披露目のときです。
雨があがり、虹がかかるHomemade Village
10月15日、タイニーハウスのつくり手と、タイニーハウスのファンのみなさん、そしてHomemadeの声掛けで集まった北杜市のお店が集まり、小さなお祭り「Tiny Meet-Up」が開催されました!
朝から降り続いていた雨は、お客さんを迎えるころにはちょうどあがり、空には虹が。新しいタイニーハウスの完成と、集まるみなさんを歓迎してくれているようで、はっとする瞬間でした。
ワークショップ参加者の家族や友人をはじめ、タイニーハウスに興味をもってくださっていた方々が集まり、Homemade Villageは大賑わい。タイニーハウスを見たお客さんたちは、「思っていたより広い!」「木調ですてきだし、丸い屋根がかわいい!」「どうやって過ごせるかな~」とみなさん思い思いの感想を教えてくれました。
長い時間をかけてつくってきたタイニーハウスが、お客さんに見てもらえて、「ここはこういう風につくったんです」と紹介できるのは、とても誇らしい気持ちでした。ほんの一部でも自分でつくった部分があるというだけで、こんなにも愛着がわくものなのですね。
ワークショップ参加者のみなさんも、家族や友人にひととおり紹介を済ませたら、あとは楽しむのみ!出店している北杜市内のお店のご飯やコーヒーを楽しんだり、ハンモックに揺られたり、山を彫るワークショップに参加したり、音楽を聴いたりしながら、小さなお祭りを楽しんでいました。
タイニーハウスを見るだけでなく、タイニーハウスがある暮らしをイメージする
私もこの日は、農家の「Soil ship」として出店をさせてもらいました。おなじみのお客さんから、はじめましての方までいろいろなお客さんが参加していましたが、みなさん共通して「タイニーハウス」という独特の世界観に引き寄せられ、そのまわりにある暮らしの要素に興味を持ち、参加しているようでした。
今回の「Tiny Meet-Up」を通じて、タイニーハウスは単なる動く家ではなくて、どんなことを大事にして暮らしていくかという、つかい手にとってわくわくするような問いをなげかけてくれるものだと感じました。
自分がどのように時間を過ごしたいか、どのようなものを暮らしに取り入れるか、どんなものを食べて、どんな人たちと一緒に過ごしていくか。
そんなことを考えながら過ごした一日でした。
Tiny House Workshop2023は今回で終了ですが、タイニーハウスのある暮らしの探求は、まだまだこれからも続いていきます。
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