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手道具をつかったDIYで、メンバーの個性が見えてくる…! Tiny House Workshop DAY2

2023年4月29日にはじまった、ひとつのタイニーハウスをみんなでつくり、小さくてしなやかな暮らしを探求していくプログラム「Tiny House Workshop 2023」。今回は、DAY2の様子をお届けします。(DAY1の様子はこちら から)

DIY初心者から上級者まで、さまざまなレベルの参加者がいる今回のメンバー。プログラムの中で作業のスタートとなるDAY2では、まずは手道具の使い方を知るために、ひとりひとり個別に「道具箱」をつくります。

見た目と設計図からして、なんだか簡単そう…?

と思ったら、実際につくってみると思うようにいかないことばかり!ものづくりの基本の”き”である手道具、みなさん使いこなすことはできたのでしょうか。

DAY2のレポート、ご覧ください。

8:30 AM DAY1の余韻が残る朝

コーヒーが香る、DAY2の朝。DAY1のディナーがどれだけ濃い時間だったか、みなさんの顔を見るとよくわかります。

朝から晩までメンバーで過ごしながら、少しずつお互いのことを知っていくことができるのも、土日の2日間を通してWSが開催されるいいところ。この数年、マスク無しで食べたり話したりすることが減っていたので、なんだか懐かしい感覚です。

 

9:00AM ものづくりの基本の”き”からはじめよう

いよいよ、ワークショップの作業がスタート。初日の今日はグループに分かれつつも、手道具の使い方に慣れるために、自分の道具箱をつくります。

…と、作業に入るまえに、まずはみんなでラジオ体操!

怪我をしないように身体を動かしたら、道具箱づくりに取り掛かります。各自用意をしてきた道具の確認から。

・差し金
・スケール
・げんのう
・のこぎり

これらの道具をそれぞれの参加者が自分で用意をしてきています。今回つくるのは、自分の道具を保管しておくための道具箱。

WS参加者は、DIY上級者から、大工道具はほとんどつかったことがない方まで、レベルは様々。みんなでひとつのタイニーハウスをつくるために、基礎的な道具の使い方を学ぶために、大工さんに一から教えてもらいます。

「差し金は、木材に対してこう置いて…」
「のこぎりは、横引きと縦引きがあるから、木目を見てどちらを使うか考えます。」
「正確に測るために、木材の端を切りましょう。」

道具箱というシンプルな設計のものをつくる過程にも、各所に大工の知恵があり、なるほど…と学ぶことばかり。

手道具は、使い始めこそ慣れないものの、何十年という時を越えても使われ続けている道具であるだけに、身体が馴染んでくると「ああ、こういうことか」とわかってきます。手道具でものづくりをすることで、自分の身体の使い方へも自然と意識が行くのだと感じました。

材料を正確に切り出したら、釘でとめて、形をつくっていきます。薄い木材に釘を打ち込むとき、少しでもずれると木材が割れてしまったり、釘が飛び出てしまったり。

少しでもうまくいかなければ「やりなおします!」と釘を外す方がいる一方、ちょっとやそっとのズレは気にせず「使えればOK」と突き進む方も。ものづくりをしていると、メンバーそれぞれの個性が見えてきます。

12:00PM 旬のお野菜たっぷりなランチタイム

ぎゅっと集中した午前中を終え、お待ちかねのランチタイムです。竹内さやかさんの手料理がずらり…!

旬の山椒の葉をちらした雑穀ごはん、鶏のエスニック蒸し、ポテトサラダ、キャロットラペ、紫キャベツのデリ、けんちん汁。あ~なんて贅沢。どの料理もおいしくて、お腹を空かせた身体にどんどん吸い込まれていきます。

満腹食べて、みんなちょっとだけ眠たそうな目。

かと思いきや、コーヒーを淹れつつ「よっしゃ!続きをつくろう!」とはりきって作業場にもどっていきました。

13:00PM いよいよ作業も大詰め!

組み立てが終わり、あとは蓋をつくっていくだけというところ。ちょっと出遅れていた私たちのグループは、電動丸ノコという秘密兵器を導入し、一気に追いつきます。

電動の器具は手道具に比べると少し怖いと感じますが、これからタイニーハウスをつくっていく上では欠かせない工具。いまのうちに慣れておかなければ。

蓋の取っ手つけるところが意外な難所。つくっていくうちに設計図の寸法と変わってしまっているので、原寸に合わせてつくります。

うまくハマるかなあ…とドキドキしながらでしたが、どうにかよい感じに仕上がりました!

14:30PM 「Tiny House Workshop 2023」最初の2日間を終えて

全員の道具箱が完成したところで、この2日間の感想をひとりずつ話します。

「この2日間、新しい出会いにわくわくさせてもらいました。」
「タイニーハウスをデザインしたり、道具箱をつくったりするなかで、極めたいと思う部分が見えてきました。」
「刺激的な時間でした。手を動かしてはじめてわかることがあると、改めて感じました。」
「みんなでつくるという体験なんて、何十年ぶりだなと思いました。」
「ベテランの大工さんから学べて、とても勉強になりました。」

初日の自己紹介のときより、グッと距離が近づいて、言葉にみなさんの”いつもの自分”が表れはじめていました。

大人が夢中になっている姿を端から見させてもらい、なんだかいい眺めだった2日間。タイニーハウスの話を聞いたり、お互いのアイディアをシェアしたり、ものづくりをしたりするなかで、みなさんのわくわくが少しずつ大きくなっていっているように感じました。

次回からは、いよいよ実際にタイニーハウスをつくっていきます。
どんなWSとなるのか、楽しみです!

 

写真:kota @goodsense.hata

文:日菜子 @soilship