Tiny House Workshop2023 DAY5 参加者レポートをお送りします。
今回のレポーターは、まほさんです!
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今回、第三回目のワークショップの1日目は建築家の竹内昌義さんによる「建築デザインとエネルギー」のお話。
設計士の私としては、とても気になる内容。
というのも、これまでに何冊か断熱やエネルギーに関する本を読んでいたから。勿論、人によって様々な意見があるので、何が正解かは決められない。
グラスウールはダメだ!とか、湿度の多い日本では高気密高断熱は合っていない!とか。
今回、竹内さんのお話を聴いて私が感じた事は、やはり断熱は必要だなぁということ。
でも、環境や個々のニーズに合わせてバランスをとることが大切なんだな~とも。
私は時々、新築の住宅や事務所、住宅展示場を訪れる機会がある。新築の住宅やモデルハウスに入った時に、最初に感じることは「快適さ」。でも、すぐに「空気が重いな…」と感じる。
その「空気が重いな…」と感じる原因は、高気密高断熱+接着剤やビニールクロス、新建材の組み合わせだと思う。同じ高気密高断熱の家でも、内装材が無垢板の床だったり漆喰壁の場合はとても心地いいから。
古民家は基本的に自然素材でできているはず。だから、確かに新建材特有の違和感や不快さは感じない。
でも、暑い&寒いで快適とは言えない。
その暑さ寒さを解消する為に冷暖房器具を使う。そのためにたくさんのエネルギーが必要。
それではちょうどいいバランスとは言えないと思う。
なので、断熱やエネルギーを考えると同時に、肌で直接触れる仕上げ材のことも考慮した方がいいな~と思う。
そのバランスが取れてこそ、心地よい空間ができるはず。
そうすれば無駄にエネルギーをたくさん使わなくとも生活できると思う。
でも、やはりいい素材というのは少しお高い…。
特に物価が上がり続けているこの時代では、あまり沢山のお金がかけられない。
だったら、私たちの生活を見つめ直して、サイズダウンしたらいいんじゃかな~と思う。
タイニーハウスでなくても、従来より少し小さい家にすれば、浮いた分を高性能の断熱材にしたり、自然素材を使うことができる。使うエネルギーも最小限に抑えられる。そういう生き方が増えていけば結果として地球全体のエネルギー消費量が減っていくはず。
なんだか、ずいぶんと堅苦しい文章になってしまった~!まあ、結局は自分の足元を見つめていくところからですな~。家族や周りの人たちにもこの話をシェアしてみようと思います。とても楽しいお勉強でした!!
レポート:安田真歩